セレッソの韓国人Jリーガー廬延潤を知ってますか?数いる韓国人サッカー選手の中でも、最も私の好きな選手なのですが、彼の出身地が今回訪れたイチョン。最も帰国して1年してから知ったんですけどね(^◇^;)。知っていればイチョン.への思いも格別だったろうに…と思うと悔やまれるが、最も好きな選手の出身地なら知っとけよ、<私
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第9回 〜はじめての韓国・その8 イチョン日帰りツアー珍道中の巻〜
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いよいよ明日は帰国と迫った最終日、私達は陶磁の里・イチョンへの日帰りバス旅行を試みた。イチョンへは高速バスで1時間。宿でバスターミナルの場所を聞き、出向いたのだが、ちょうど旧正月前とあってバスターミナルはあふれんばかりの人・人・人…。みんな里帰り用の前売り券を購入しているらしい。いわゆる帰省ラッシュ。日本も韓国もふるさとを思う気持ちはみな同じである。幸い当日券売場はガラガラだったので、すぐにもチケットは購入できたのだが、問題はバスがどこから発車するか検討もつかないのだ。通常、目的地を掲げた看板のひとつでもぶらさがっているものだ。が、それらしきものがいっこうに見つからない。それどころか、人もすごいがバスの数もすごく、どのバスがこれから発車し、どのバスが今戻ってきたのかすら分からない状態なのだ。事前にガイトブックで調べた「イチョン行きのバス乗り場はどこですか?」のハングル文字を行き交う人に尋ねるが皆言うことが違う。もしくは分からない。人の良さそうな交通整理のおじちゃんに聞くと3回とも答えが違っていた。「お前はインド人か!」と小っちゃくこぶしを握りしめるのには、時間はかからなかった。
バスの発車時間は刻々と近づいてきているというのに、相変わらず乗り場はさっぱり分からない。
「どうします。分からないですよねぇ」
「チケット買ったのになぁ」
半泣きでそれでも目の前を通りすぎる人に尋ねるのだが、やっぱり分からないのだ。すると、すぐそばで座り込んでいたおばぁちゃんが
「あのターミナルの裏側に行ってみなさい」と日本語で教えてくれたのだ。このおばぁちゃん、そういえば最初の方にハングルで問い合わせた人だ。しかし、ハングルで返されて理解できなかったのだ。もしかすれば最初から私達が日本人であることは分かっていたのかもしれない。そして、彼女はやはり日本人がキライなのかもしれない。しかし、必死になって半泣きになってハングルを駆使している私達を不憫に思って、イヤな日本語で教えてくれたのではないだろうか。韓国に甘えたくないとなどとエラーソなことをほぞいててこのざまだ。情けないったらない。しかし、私達がカタコトのハングルを駆使してたからこそ、おばぁちゃんは教えてくれたのではなか?とも思う。このときほど「カムサハムニダ」に心を込めて言ったことはない。
さて、イチョン。バスターミナル周辺はいかにもアジア的なバザールでにぎわっていたが、陶磁の里に近づくにつれ、さびれた温泉地のようなただの田舎が広がっていた。ガイドブックには観光地としてデカデカと載っているのに、観光客どころか現地の人すら見あたらない。国道を行く車もまばら。
「ここって観光地なんでしょ?犬すらいませんよ」
観光地に犬っているものなのか?
「だって、寒いもん。現地の人も出歩いてないところを、なんで異国からわざわざ観光客が来るのよ」
一体、この旅行で何度このようなやりとりをしただろう。寒風吹きすさむ中、私達は陶磁の窯元へ向かった。しかし、ここでも客は私達だけ。陳列された高価な展示品はその場で購入できるのだが、高価すぎてとてもじゃないけれど手が出ない。お土産に最適なこぶりの一輪挿しすら日本円でン十万する。
「ここって、有閑マダムが来るとこじゃないですか?」
「コール天のパンツ履いてダウンジャケット着てよく入れてくれたよね」
店員のお姉さんも私達に買えるワケがないとハナから決めつけているようで、決して展示品を売りつけようとはしない。
「お姉さんもやる気なさそうですもんね」
「彼女にしてみれば、やる気がないのは私達なんでしょ」
結局、何も買わず展示品を5分ほど見ただで退散した。勝ち負けでいうところの負けである。
敗北感を全身に漂わせながら、私達は来た道をトボトボと戻り始めた。国道沿いには観光客相手の陶磁器屋が何軒かあり、そこで3つ入りで1200円程度の一輪挿しや湯飲み茶碗をゲット。値段も先程の窯元とは比べモノにならないほどリーズナブル。ここでも客は私達だけで、お店のおばちゃんも「まぁ、お茶でも飲んでいきなさい」とあったかいお茶を出してくれた。
イチョンのバスターミナルに戻るために、バスに乗ることにしたのだが、何番のバスに乗っていいか分からず、とりあえずバス停に立つおばさんに、カタコトのハングルで「イチョンのバスターミナルに行きますか?」と尋ねてみた。おばさんは「ネエー(はい)」と答えたあと、機関銃のようにハングルでしゃべりたくしてきた。確かにハングルで聞きましたが、そんなに韓国人に見えますか?ワタクシ…。
「いえ、日本人なんですよ」と答えると、今度は英語でまくしたててくるではないか。黒柳徹子もビックリな勢いにしばし圧倒されながらも、よくよく話を聞いてみると、陶器を輸入する仕事をしており、日本とも取り引きをしているという。だから、日本には縁があるし「好きなのよねぇ」などと話してくれた。やがてバスがくると、扉が開くやいなや車内にしゃべり同様の勢いで突進し、「ほらほら、ここに座わんなさい」と私達の分まで席取りをしてくれたのだ。そして、ターミナルに付くと私達が乗るバスの前まで手を引き連れていってくれる厚情さ。なんていい人なんだぁぁぁぁ。
(しつこく続く)
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